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2025年 3月 24日

副鼻腔炎の頭痛はなぜ起こる?

副鼻腔炎にかかると鼻づまりや鼻水などを発症し、時には頭痛を引き起こす可能性があります。頭痛による「だる重さ」や、頭痛と鼻づまりを同時に発症することで「集中力の低下」に悩まされている方もいると思います。

本記事では、副鼻腔炎が頭痛を引き起こす理由や対処法について紹介します。

この記事を書いている人
倉敷小山耳鼻科アレルギー科 副院長
小山 貴久(こやま たかひさ)
(資格)
・医学博士
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
・日本アレルギー学会 専門医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器 相談医

副鼻腔炎とは?

副鼻腔炎とは、別名「蓄膿症」と呼ばれ、鼻の奥にある「副鼻腔」に炎症が起こる疾患です。副鼻腔は通常、鼻の粘膜によって適度な湿り気を保っており、外部から異物が入ってきた場合には、異物を追い出す役割を担っていますが、細菌やウイルスが侵入して炎症が起こると、副鼻腔がうまく機能しなくなります。炎症が進むと粘膜が腫れ、通気性が落ちて膿がたまりやすくなり、慢性化すると鼻づまりや頭痛に悩まされる可能性があるため、注意が必要です。副鼻腔炎には、細菌感染が原因となるものだけでなく、アレルギーや鼻の形状の問題など、さまざまな要因が絡み合うことが特徴です。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎になると、鼻づまりや膿のような鼻水が続くようになります。鼻水が粘度を増して黄緑色になる場合は、細菌感染が疑われるケースが多いです。さらに、粘土を増した鼻水が喉に喉へ流れ込みやすくなり、咳や痰の原因に繋がります。鼻づまりがひどいと匂いを感じにくくなったり、口呼吸が続くことで睡眠の質が下がることもあり、日常生活に影響を及ぼすため注意が必要です。このような症状は慢性化しやすいため、軽い風邪と勘違いして放置すると悪化する恐れがあります。

副鼻腔炎で頭痛が起きる理由

副鼻腔炎が悪化すると、空洞内に膿がたまって副鼻腔内の気圧が低くなる「換気障害」を起こします。「換気障害」になることで、頭痛を引き起こしやすくなりがちです。また、膿が溜まることで副鼻腔近くの神経が刺激されて頭痛に感じることがあります。頭痛によって集中力が落ちたり、姿勢によっては痛みが増すこともあります。炎症が広がると自律神経のバランスも崩れやすくなり、肩こりや首のこりが伴うことで頭痛の悪化に繋がるため、注意が必要です。

副鼻腔炎による頭痛の特徴

副鼻腔炎が原因による頭痛は、圧迫感のある痛みや頭の重だるさを感じることが特徴です前屈みになると痛みが増したり、朝起きたときや夜になるにつれて痛みの度合いが変わることも特徴のひとつです。慢性化している場合には、鼻づまりも同時に発症するため呼吸がしづらく、酸素をうまく取り込むことができないゆえに頭痛が酷くなるという悪循環に陥る可能性もあります。偏頭痛との違いとして、ズキズキという痛みではなく、鼻や頬の奥でじわじわと痛みが続いていく感覚があります。ただし個人差が大きいため、頭痛が辛い場合や鼻の症状と同時に発症している場合などは、無理せず耳鼻科に相談することが大切です。

頭痛を和らげるには

副鼻腔炎からくる頭痛を和らげるには、鼻通りを良くして、炎症を抑えることが重要です。自宅でのケアとしては、蒸気を吸い込んで鼻の粘膜を潤し、膿を排出しやすくする方法がおすすめです。また、温めたタオルを顔に当てると血行が促進され、鼻の通りが良くなる可能性があります。寝る時には、適度な湿度を保ちつつ、横になったときに頭の位置を少し高くしてみると、鼻の通りを確保しやすいです。また、水分をしっかり摂取することで粘液を柔らかくし、膿の排出を助ける効果が期待できます。市販薬を使用する場合もありますが、医師の診察を受けて、抗生物質や点鼻薬などを処方してもらうことが大切です。

頭痛を放置すると?

副鼻腔炎の頭痛を放置すると、慢性化して症状が長引くだけでなく、ほかの合併症を引き起こすリスクが高まります膿が副鼻腔に溜まり続けると、骨の内部や目の周りの組織へ炎症が移る場合があり、重症化すると視力に影響が出る可能性があります。また、鼻づまりによって口呼吸が習慣化すると、喉や気管支に負担をかけ、感染症にかかりやすくなるため注意が必要です。頭痛が慢性的に続くことで睡眠の質が落ち、日中の倦怠感やうつ症状が引き起こされる可能性もあります。

副鼻腔炎による頭痛の予防

副鼻腔炎の予防は、風邪をひいたときに治療をすることと、慢性的な鼻づまりや鼻水を放置しないことが基本です。アレルギー性鼻炎がある方は、アレルゲン対策と処方されている点鼻薬の使用を徹底することが大切です。室内の乾燥を防ぐため、加湿器で適度に湿度を保ったり外出時にマスクを着用することも効果があります。睡眠不足や過剰なストレスが続くと免疫力が低下し、粘膜のバリア機能も弱まるため、栄養バランスのとれた食事や十分な睡眠をとって健康的な生活を送ることが、副鼻腔炎の予防にも繋がります。また、気になる症状が出始めたら早めに耳鼻科を受診することが、副鼻腔炎による頭痛を防ぐための重要なポイントです

倉敷市で耳鼻科・アレルギー科をお探しでしたら「倉敷 小山耳鼻科・アレルギー科」にご相談ください。



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