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2025年 5月 9日

耳の中がかゆい!原因や考えられる疾患とは?

耳の中がかゆいと、つい無意識のうちに耳かきや綿棒で掻いてしまう方は少なくありません。しかし、こうした行動が症状を悪化させたり、思わぬ耳のトラブルを引き起こすこともあります。耳のかゆみにはさまざまな原因があり、中には注意が必要な疾患が隠れている場合もあります。

本記事では、耳の中がかゆい原因や、関連する疾患について紹介します。

この記事を書いている人
倉敷小山耳鼻科アレルギー科 副院長
小山 貴久(こやま たかひさ)
(資格)
・医学博士
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 専門医
・日本アレルギー学会 専門医
・日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会 補聴器 相談医

耳掃除をしても、ずっとかゆい

耳の中がかゆいと耳掃除をしたくなる人は多いのではないでしょうか。耳かきや綿棒でこまめに掃除すれば、かゆみが減りそうと思う方もいらっしゃると思います。しかし、耳掃除をしてもずっとかゆみが続く場合は、単に耳垢が原因だとは言えないかもしれません。耳掃除を頻繁に行うことで、皮膚を傷つけたり、逆に耳垢を奥に押し込んでしまうリスクが高まります。さらに、耳の皮膚に細かい傷がつくと、そこから細菌や真菌などが入り込みやすくなり、かゆみや痛みが慢性化することもあります。耳掃除による刺激は、いずれもトラブルの原因に繋がります。

耳の中がかゆい原因とは

耳の中がかゆい原因は、「綿棒やイヤホンなどの外部からの刺激」と、「アレルギーなどによる体質的な原因」の二つが考えられます。

外部からの刺激には綿棒やイヤホンのほか、補聴器、ヘアケア製品などが含まれ、これらが肌に繰り返し触れることで摩擦刺激が生じ、かゆみの原因になります。体質的な原因としては、アレルギーホルモンバランスの乱れ体質によって皮膚が敏感になることが挙げられます。また、耳垢は本来、耳を保護する役割がありますが、乾燥によってパラパラとした状態になると皮膚を刺激することがあります。逆に湿度の高い環境で汗をかきやすい人の場合、耳垢がやわらかくなりすぎて雑菌の温床になり、かゆみを生じることがあります。

考えられる疾患

耳の中がかゆいときには、外耳炎を発症している可能性があります外耳炎は耳の穴から鼓膜までの外耳道が炎症を起こしている状態で、細菌が原因で発症することが多いです。かゆみだけでなく、痛みや耳の腫れ、耳垢が増えたり、異臭などの症状がみられる場合もあります。さらに外耳道湿疹と呼ばれる皮膚の疾患では、外耳道の皮膚が湿疹を起こし、かゆみやただれが見られることが特徴です。

他にも、中耳炎の初期症状として軽度のかゆみを感じる場合がありますが、中耳炎の場合は痛みや発熱、難聴などの症状が伴うことが多いです。真菌が原因となる場合はいわゆる「耳カビ」と呼ばれる病態に至り、白っぽいカビが耳の中で増殖して強いかゆみをもたらすケースもあります。アトピー性皮膚炎の症状がある方は、耳の外耳道にも症状が出ることがあり、季節や体調の変化によって感じるかゆみの強さが変わることがあります。

耳の中がかゆい時の対処法

耳の中のかゆみを和らげるためには、耳を清潔に保つことが大切です。ただし清潔に保つといっても、頻繁に耳かきをするのは逆効果になることがあります。耳かきや綿棒の使用は必要最低限にとどめ、どうしても耳垢が気になるときは、奥まで無理に入れずに入り口付近を軽く拭き取る程度にするのが理想です。入浴後は耳にたまった水分をやさしく拭き取り、湿った状態を保たないようにします。イヤホンを長時間つけることは避けて、こまめに消毒することも清潔さを保つためには重要です。

あまりにもかゆみが続く場合や痛みがある場合は、自己判断で市販薬に頼るのではなく、耳鼻科の診察を受けるのが大切です。外耳炎や真菌による感染が疑われる場合は処方薬が必要になるため、早めの受診が必要です。

耳の中がかゆい場合の検査

耳鼻科では、まず問診が行われます。どのような状況でかゆみが強くなるのか、使用している耳かきやイヤホンなどの種類、痛みや耳だれの有無などを細かく確認します。次に、医師が耳鏡や内視鏡を使って実際に外耳道や鼓膜の状態を診察します。外耳炎や真菌感染がある場合、耳の中に赤みや白いカビ状のものが確認されることがあります。

アレルギーやアトピー性皮膚炎が原因でかゆみを発症している場合は、血液検査でアレルギー関連の数値を測定することがあります。また、既往歴やほかのアレルギー症状の有無もかゆみの原因となるため、自身の抱えている症状を医師に伝えることが大切です。

耳鼻科での治療

耳鼻科では、症状の原因に合わせた治療を行います。外耳炎であれば耳の洗浄を行い、膿や耳垢などの汚れを取り除いた後に抗生物質の点耳薬やステロイド剤などが処方されることがあります。真菌が原因の場合は抗真菌薬を使用します。耳の中がただれたり湿疹があるときは、症状を抑える外用薬を塗布しつつ、患部を乾燥させることが必要です。症状が治りかけても自己判断で耳を触らないようにし、医師からの指示に従うことが大切です。

耳がかゆい原因は花粉症

花粉症の3大症状というと、「鼻水・鼻づまり・目のかゆみ」が有名ですが、人によっては「耳の中や奥がかゆくなる」こともあります。これは、スギ花粉などのアレルギー抗原が耳の外耳道や上咽頭に付着して、アレルギー反応を起こすことが原因となります。アレルギーが原因の場合には、抗アレルギー薬などを併用することで、かゆみが治まることがほとんどです。

迷ったら耳鼻科に相談

耳の痒みがある場合は、疾患によって耳の中が炎症を起こしている可能性もあるため、一度耳鼻科を受診して診断を受けることが大切です。適切な治療やケアを行わずに放置すると、かゆみが慢性化し、最悪の場合は感染症のリスクが高まります。

倉敷市で耳鼻科・アレルギー科をお探しでしたら「倉敷 小山耳鼻科・アレルギー科」にご相談ください。



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